お墓について

石の種類

石の種類は大きく分けて日本産と外国産があります。

日本産
中国産と比べると高価ですが、ご予算があれば日本の石をお勧めします。古くから墓石材として採掘されてきた実績のある石材で、品質も安定しており耐久性にも優れます。庵治石や大島石、小松石などは銘石として有名です。石目や色合いも日本の風土に合っているため、飽きがこないことも特長です。

外国産
わが国に石材が本格的に輸入されるようになったのは昭和40年代に入ってからです。特に中国産の石材製品はここ20年ほどのことなので、墓石材としての実績はまだ少ないと言えます。ただ、古くから原石として輸入されてきたスウェーデン産・インド産などの石材は品質も安定しており、国内でも高く評価されています。

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お墓のかたち

和型

最上段に角柱の据え、三段の石を重ねた伝統的なお墓です。
日本人の宗教観が育んだシンプルな意匠は、時代を超えて代々継承するお墓に最もふさわしい形です。

● 仏式

和型のなかでも、仏式と呼ばれるお墓は、梵字や名号などが刻まれ、尊い仏塔としての意味を持ちます。

● 神式

奥津城(おくつき)と呼ばれる神道式のお墓は、神の依代となる石柱が神剣を表すトキンの形になるなど、神道らしい意匠が施されます。

洋型

家族のライフスタイルの変化や、多様化によって、主に戦後建てられるようになった洋型と言われれるお墓です。様々な形や文字・彫刻が自由に選べるのが特徴です。

五輪塔

平安時代末期から現代に至るまで建てられる日本独特の仏塔です。特徴のある五輪の形は、亡き人の成仏と極楽往生を表すシンボルとして、最高のお墓といわれる所以となっています。

まわりの景観に配慮しましょう
あなたの家の隣に、ピンク色の宮殿のような小さな家が建ったとします。隣に住んでいるあなたは、どう思いますか?
「これ、家なのかな?」なんて思ったりしませんか?「どんな人が住むのかな?近所付き合いできるかな?」と不安になったりしませんか?
お墓は、よく家に例えられます。お墓を設計する段階においては、周りの景観から異常に逸脱しないように注意しましょう。
また、仏像やお地蔵さんを見て、あなたはどうしますか?お墓を目の前にして、あなたはどうしますか?そうです。手を合わせますよね。逆に言うと、目の前にして、手を合わせてもらえないお墓は、お墓ではないということになります。それでは、皆さんのご先祖様がかわいそうです。少なくとも、誰が見ても手を合わせてもらえるようなお墓作りを心がけましょう。「そんなお墓ないでしょ〜!」ですって?それが結構あるんですよ。寂しいですけど。
  

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お墓各部の名称

お墓の“かたち”について考える。

お墓は「記念碑」ではありません。
お墓を建てることが決まったときに、はじめに考えることは、「どんな“かたち”にしようか」という事ではないでしょうか?
周囲に建っているお墓を観て廻ったり、石材店に展示してある墓石を参考にしながら、自分の好みに合った“かたち”を決めていく場合が多いと思われます。ここでは、お墓の“かたち”が持つ意味について説明致します。お墓を建てる際にはくれぐれも気をつけていただきたいと思います。なぜなら、お墓は単なる「記念碑」ではなく「宗教施設」だからです。
日本人にとってお墓とは、故人やご先祖様の冥福を祈り、カミやホトケと繋がるための神聖な場所です。これだけが「絶対正しい」という決まりはありませんが、故人やご先祖様を祀るのにふさわしい“かたち”は、日本人が伝統的に守ってきたお墓の意匠のなかに確かに息づいています。

 

和型石塔
(ワガタセキトウ)

一般的に上から順番に竿石(さおいし)・上台(じょうだい)・中台(ちゅうだい)の三段で構成され、伝統的に縦横の寸法は、石塔の大きさが異なる場合でもほぼ同じ比率が用いられます。
竿石:お位牌と同様に、霊魂の依り代として最も大切な部分であり、仏石(ほとけいし)とも呼ばれます。正面には「○○家の墓」あるいはお念仏・お題目等が刻まれます。
天端には「香箱・撫で形・トキン」と様々な加工が施されます。香箱・撫で形は位牌の意匠を取り入れているようで、仏教のお墓でよく使われます。一説には頭骨の形を表していると言われています。
トキンとは、角柱の頭を尖らせた形で、三種の神器のうちの「草薙剣」を象形化しており、神道のお墓でよく見られる形です。なお、神道ではお墓を「奥津城」あるは「奥都城」と刻みます。

上台:竿石を支える石で、家紋が刻まれることが多い場所でもあります。天端に施される「亀腹」と呼ばれる加工は、我が国独特の仏教建築様式から採られている意匠です。蓮華台とペアで返華(蓮華模様)が刻まれる場合もあります。

蓮華・スリン:上台と竿石との間に、蓮華台を設置する場合があります。浄土に往生することは、「極楽の蓮の台(うてな)に生ずる」と譬えられますが、故人や先祖の極楽往生を願い、お石塔を荘厳する意味深い部材です。スリンは別名座布団とも呼ばれ、蓮華台と同様に、石塔を荘厳するものです。

中台:最下段に位置し、石塔の部材としては最大です。そのため、採石や施工に関して一番石屋泣かせの部材でもあります。天端には水捌けをよくするための水垂加工が施される場合があります。

五輪塔
(ゴリントウ)

平安時代末期から現代に至るまで建てられる日本独特の仏塔です。特徴のある五輪の形は、亡き人の成仏と極楽往生を表すシンボルとして、最高のお墓といわれる所以となっています。図のように蓮華台を施したり、どっしりとした形の古代型といわれる形など様々な意匠が凝らされています。なお、石塔と並べて建立する場合は、五輪塔を高くするのが基本です。基本的に浄土真宗では建てません。

香炉・花立・水鉢
(コウロ・ハナタテ・ミズバチ)

お香とお花・お水は、香華(こうげ)・閼伽といわれ、ともに仏に供養するもので、古くから仏様の供養に欠かせないものです。お香をあげない神道では、香炉の代わりに八足台を配したりします。

墓前燈籠
(ボゼントウロウ)

香華・閼伽とともに、仏様に供える灯明をともす施設です。仏教では、暗闇(迷い)を破る灯明(依り所)という意味合いもあり、大切にされます。

地蔵尊
(ジゾウソン)

大地のごとく慈悲深く、縁なき衆生までも救済する菩薩として、日本中に地蔵信仰が広がりました。また、子供の守り本尊として「あの世の親」となって幼い子供たちを慈しんで下さることから、子供さんの墓石としても用いられます。

塔婆立
(トウバタテ)

故人の供養のために、お墓に立てる木製の板塔婆を収納する施設です。塔婆とは、本来はお釈迦様のお墓という意味ですが、日本では五重塔のような建築物になったり、身近な板塔婆になったりと多様な変遷を遂げました。神道でも同様に「神標」と呼ばれる板を立てる場合があります。なお、浄土真宗では一般に塔婆供養は行わないため塔婆立は不要です。

墓誌
(ボシ)

石塔にお戒名が刻みきれなくなった場合や、将来を見越して予め準備する場合などに墓誌を建てます。叙勲等を称える顕彰碑として、さらに、家訓などを刻む方などもいらっしゃいます。

芝台・拝石
(シバダイ・ハイセキ)

芝台は、宗教的な意味というよりは、石塔や五輪塔を支えると同時に、地下に設けられる納骨室(カロート)の上蓋としての機能があります。よって弊社では、芝台がお石塔と納骨室を妨げないよう、“通氣孔”という孔を施しています。拝石は取り外しが可能となっており、納骨室の入口の蓋の役割をします。

外柵
(ガイサク)

墓所全体を囲む石組みを称して外柵と呼びます。敷地を区切るとともに、聖なる領域と俗なる領域とを分ける結界として重要な意味を持ちます。外柵には必ず入口を設け、石塔を守るよう柵を廻します。風水的には、直立する石塔を陽(男根・天)とし、納骨室を含む外柵を陰(子宮・地)とした陰陽のバランスとして解釈する考え方もあるようです。故人や先祖を供養し、家族の幸せと子孫の繁栄を祈る大切な場所には、古来より、様々な思いが込められています。


(ハシラ)

入口の左右に設ける親柱(門柱)と、周囲に配される小柱とがあります。それぞれには様々な意匠が施されますが、特に伝統的な意匠として擬宝珠(ぎぼし)柱があります。宝珠とは災いを防ぎ、願いをかなえる力を持つ宝石のことで、上が尖った球形に表し、寺院や橋の欄干などに用いられてきました。

羽目
(ハメ)

外柵を取り囲む板状の部材です。面を取ったり、格狭間(こうざま)といった装飾が施されます。図の形状のような駒寄せ垣と呼ばれる外柵は、昔は馬を繋ぐためのものでした。寺社に多い垣の形状で、神道のお墓によく合います。

敷石・敷砂利
(シキイシ・シキジャリ)

入口からお石塔へお参りする通路に敷石を設置し、その他の部分に化粧砂利を敷き詰めます。近年、全面に敷石を貼る墓所も見受けられます。除草の手間が省けたりはしますが、水が溜まったり汚れが目立ちやすくなるという欠点も、同時に発生してしまいます。本来、お墓にはお骨を土(大地・大自然)に還すという大切な役割があります。また、敷砂利は、お墓に自然な表情を残す意味もあります。弊社では、メンテナンス面と本来の意味合いの双方を活かした施工方法を採用しています。

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文字・彫刻

書体について

墓石に刻む文字は、単なる記号ではなく、尊い経文や種字そして家の歴史を後世に伝える、極めて大切な要素です。

楷書
(カイショ)
正書・真書とも呼ばれます。一点・一画を正確に書き、方正な形にまとめる標準的な書体です。はっきりとした力強い書体は、石塔に刻む文字として最も一般的です。
行書・草書
(ギョウショ・ソウショ)
楷書が一画一画をきちんと書いているのに対し、行書ではいくらかの書き続きが見られ、しなやかな文字になります。草書はさらに省略した書体で一般に石塔には適さないといわれます。
隷書
(レイショ)
左右の払いで波打つような運筆(波磔)をもち、一字一字が横長であるのが特徴。独特な書体で風雅な印象が醸し出されます。線が太く、石刻にも適します。

 

家紋について

日本が世界に誇る素晴らしい意匠であり、何よりも家のシンボルである家紋は、代々継承するお墓には是非刻んでおきたいものです。主に墓石の上台と呼ばれる部分や水鉢・花立、門柱などに刻まれます。 家紋の由来は古く、平安時代から貴族の間で広まったとされ、実に千年の歴史があります。一族の構成員が共有する家紋は、一族の目印として苗字についで、家のアイデンティティー(独自性)を示すものであり、先祖とのつながりを実感する大切なシンボルです。家紋のバリエーションは多く、約2万5千種あると言われています。石に刻む際には十分調査を行い、くれぐれも間違いがないようにしたいものです。

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