
茨城県桜川市真壁町は国内有数の石材採掘・加工地です。その名声は産地特有の技術の研鑽によって鍛えられた職人さんによって支えられています。
その中でも腕利きの職人さん(曹洞宗大本山永平寺の供養塔制作に携わる他多くの作品を生み出しています)によって彫り上げられたこのお地蔵さんは、自然石の持つ肌合いが生かされ、優しい表情に仕上がっています。
褐色の原石部分と、彫刻によって現れる緑がかったグレーの肌合いとの微妙なコントラストが、職人さんの人柄も相まって、手作りの温かさを醸し出しています。
素材に使われている本小松石は、神奈川県真鶴の山から採られ、江戸時代には徳川家代々のお墓から江戸城の石垣まで広く使われ、関東の銘石として名を成してきました。
本小松石は、花崗岩系の硬い石と違い、経年変化によって石の表情が変わるので年月を経ることによって風合いが増すところに特徴があります。また、石に粘りがあるので彫刻家に好まれる素材でもあります。
お地蔵さんは、民話の中にも出てくるほど多くの庶民に親しまれてきました。それは、六道に苦しむ人びとを救ってくださる慈悲深い存在だから。とりわけ、幼くして亡くなった子供たちにとって「あの世の親」となって、慈しんで下さいます。
温かく見守ってくれるこの“石のお地蔵”さんは、数少ない熟練の職人さんの技術と貴重な本小松石との組合せによって生まれた手作りの一品ものです。弊社北山ショールームに展示しておりますので是非ご覧ください。